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遠隔胎児診断支援システム@台湾WUFMB2017

2018年01月29日

2017年10月に台湾で行われたWUFMB2017(世界超音波診断学会)で閑野知佳先生が報告してきました。

世界超音波学会参加および台北・台南新生児医療研修 報告書

目的
1.世界超音波学会で「埼玉県遠隔胎児診断支援システム」に関する学会発表をして、本システムの有用性を国際学会で公表すること。
2.台北の馬偕小児醫院で新生児医療に関する会議を行い、胎児診断および新生児医療に関する情報交換をすること。
3.台南の国立成功大学病院新生児科と新生児医療に関する検討会を行い、新生児医療に関する情報交換をすること。

日時
1.世界超音波学会:2017年10月14日―18日
2.馬偕児童醫院 会議:2017年10月18日
3.国立成功大学病院 会議:2017年10月19日、20日

参加者
県立小児医療センター新生児科
部長:清水正樹、医長:閑野知佳、医員:西岡真樹子

報告書
1.世界超音波学会で「埼玉県遠隔胎児診断支援システム」の発表を行った。(別紙参)

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2.馬偕児童醫院で、同院の胎児診断科医師および新生児科医が参加して、遠隔胎児超音波検査に関する講演会および会議を行った。現在、埼玉県立小児医療センター新生児科で胎児診断外来応援医師である東北大学産婦人科川瀧元良先生と馬偕児童醫院産婦人科張医師と、胎児診断に関する会議を行った。その後新生児集治療室で新生児科医陳医師と新生児医療に関する討論を行った。
台湾の胎児診断技術は日本と同レベルで行われており、特に胎児心疾患に関する診断レベルは講師準であった。出生後の先天性心疾患治療はまだ技術的な改良点が必要なようで、手術成績は決して高いものではないとのことであった。また、新生児医療レベルに関しては、超早産児の治療は決して高いものではなかった。新生児医療知識は米国、欧州への留学によりある程度の水準があるが、実際の新生児医療成績にはつながっていないようである。今後、当センターへの留学も視野に入れた国際医療協力を申し出られた。
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3.国立成功大学で、前学長林教授(新生児科医)、新生児科助教授林医師、新生児科林医師と新生児医療に関する議論をした。超早産児の管理はまだ発展段階のようだが、一方でECMOやPDAのカテーテル治療、胎児診断などは我が国のNICU以上のレベルで行っていた。ECMOは治療成績も良好で、管理上の知識も豊富であるので、近々当センターに招き、講義を行ってもらうことを依頼した。超低出生体重児のPDA治療にカーテル塞栓術を行ており、経験症例数も多く驚かされた。当センターはもちろんわが国では未開発の分野であり、今後のコラボレーションを期待する。一方で、超早産児の呼吸管理などの全般的な管理は未熟であり、この点に関しては当センターからの指導を要求された。遠隔会議を視野に検討を行った。
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以上

総合周産期母子医療センター新生児科
新生児科部長
清水正樹